中小企業診断士として活動するためには、中小企業診断士として登録することが必要です。中小企業診断士へ至る道は2つあります。
1.中小企業診断士登録までの流れ
中小企業診断士として登録するためには、「中小企業診断士第1次試験」に合格することは必須です。
「中小企業診断士第1次試験」に合格すると2つの道が現れます。
1つは、「中小企業診断士第1次試験」に合格し、「実務補習」を修了するか「実務従事」に従事する道。もうひとつは、「養成課程」を修了する道です。
上記のどちらかを修了したのち、中小企業診断士登録ができます。
出所:中小企業診断士制度の概要(中小企業庁)をもとに筆者作成
2-1.中小企業診断士第2次試験
中小企業診断士第2次試験は、「筆記試験」があり、その後「口述試験」があります。
「筆記試験」では、4科目あります。各科目ごとに与件文があり、設問に筆記式で解答する形式です。試験時間は各科目80分です。
試験科目
- 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I
- 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II
- 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III
- 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV
「筆記試験」に合格すると「口述試験」を受けることができます。「口述試験」では、「筆記試験」に出題された科目問題から出題されます。
2-2.実務補習・実務従事
「実務補習」では、指導員の指導・監督のもとで、企業に対して現場診断・調査、資料分析、診断報告書の作成、報告会を行い、経営診断・助言をグループで行います。「実務従事」は、企業に対して経営診断・助言を行うことです。指導員などは不要です。
3-1.養成課程
養成課程として、 中小企業大学校東京校か、登録養成機関が行っている「中小企業診断士養成課程」があります。実施する機関により、養成課程の期間(半年から2年)は異なります。詳しくは下記の「養成課程の一覧」のリンク先をご確認ください。
3-2.養成課程の一覧
「養成課程・登録養成課程実施機関一覧」(中小企業庁) を下記に転記しました。
独立行政法人中小企業基盤整備機構中小企業大学校東京校
法政大学
公益財団法人日本生産性本部
株式会社日本マンパワー
栗本学園(名古屋商科大学)
一般社団法人中部産業連盟
東海学園
東洋大学
千葉学園(千葉商科大学)
兵庫県立大学
城西大学
一般社団法人福岡県中小企業診断士協会
札幌商工会議所
日本工業大学
4.1年に1回のチャンス
中小企業診断士第2次試験の筆記試験の発表が12月にあります。合格した方は、12月中旬にある口述試験に進みます。
不合格だった方は、1年後の筆記試験に挑むことになります。 1次試験の合格の有効期限が切れた方は、もう一度、1次試験からの挑戦となります。
5.1年に3回の選択肢
養成課程の中には、年に2回開催している所もあります。なので、中小企業診断士第1次試験合格後の選択肢は年に3回あります。
1回目は、1次合格後に養成課程へ進む選択肢。2回目は、1次合格後に2次試験へ進む選択肢。3回目は、2次試験の不合格後に養成課程へ進む選択肢があります。3回目の選択肢は、翌年の春先には養成課程をはじめることができるので、1年待たずに進むことができます。
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作成日:2019年10月29日
更新日:2019年12月6日