中小企業診断士の歴史は長いですが、その歴史の中で何があったのか調べようとすると、記録がなかなか見つからないものです。知るコトの難しい中小企業診断士の歴史の一部を共有させていただきます。というお話です。
1.中小企業指導法から中小企業支援法へ
1999年の中小企業基本法の改正につづいて、「中小企業指導法」が「中小企業支援法」と名称が変わりました。中小企業基本法の基本理念に合わせて、国の政策のありかたも、「民間への指導」から「民間の能力を活用した支援」に変わりました。
また、中小企業診断士の位置づけも変わりました。それまでは、都道府県等の職員の指導の補完のための能力認定制度という位置づけで、中小企業診断士は行政の補助者でしたが、民間のコンサルタントとして活用することになりました。
また、中小企業診断士の位置づけも変わりました。それまでは、都道府県等の職員の指導の補完のための能力認定制度という位置づけで、中小企業診断士は行政の補助者でしたが、民間のコンサルタントとして活用することになりました。
2.中小企業指導法の中小企業診断士のイメージ
中小企業指導法の時代の中小企業診断士のイメージは、「都道府県等の職員が取得する能力認定制度」ということで、公務員のキャリアアップの制度くらいに私は捉えていて、いい印象ではありませんでした。
3.語られることのない中小企業診断士の役割
中小企業指導法の制定は、中小企業基本法の制定と同じ1963年(昭和38年)です。その昔、中小企業はものすごく弱い立場で、大企業もまた横暴なふるまいをしていたそうです。金融機関も中小企業には冷たく、中小企業を取り巻く環境は、今では考えられないほどひどいものだったそうです。そこで、弱い中小企業を守るために動いていたのが、中小企業診断士の資格を持った都道府県等の職員だったといいます。
時には中小企業に融資するように金融機関に働きかけたり、横暴な大企業から中小企業を守るために、行政としての力を総動員したということです。しかも、それは、日常業務の終わった後で、残業代も出なかったそうです。
時には中小企業に融資するように金融機関に働きかけたり、横暴な大企業から中小企業を守るために、行政としての力を総動員したということです。しかも、それは、日常業務の終わった後で、残業代も出なかったそうです。
4.魂は引き継がれている
私の見る限り、中小企業診断士は、単なる仕事として行っている人はいなくて、中小企業をできる限りの力で支援する方ばかりです。改めて思うと不思議な感じですが、熱量を持って仕事をしています。それは、先輩たちから脈々と引き継がれている魂なのかもしれません。
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