中小企業診断士として独立を考えるとき、職業がビジネスとかけ離れていて「職業が○○だから」とか、役職が経営とかけ離れていて「役職が○○だから」などと気にする人がいます。そういわれると確かにパンチが効かないと思うこともありますが、職業や役職は問題ではありません。何をしてきたのか?が重要なのです。というお話です。
1.自分の「たな卸し」の時の不安
中小企業診断士として活動をはじめると、自分を紹介することがとても大切になります。キチンと、自分の特徴を相手に伝えるコトで、情報をもらえたり、仕事を依頼されたりします。自分を紹介するためには、自分のこれまでを振り返り、「たな卸し」することが必要です。
いざ、「たな卸し」をしてみると、見つけた自分の特徴が「強み」になるのか、相手に伝えても「意味がない」のではないのかなどと、不安になることがあります。そんな場合は、何も気にせずに書き出し切ることをお勧めします。まずは、自身の持っているモノを書き出して「把握すること」からはじめましょう。
2.「何であったか」ではなく「何をしてきたのか」で考える
不安になる気持ちを抑えながら、自分自身について書き出したものを眺めると、職業がビジネスとかけ離れていて「職業が○○だから」とか、役職が経営とかけ離れていて「役職が○○だから」などと不安が襲ってきます。でも、職業や役職では、あなたを表現できていません。その職業や役職を通して、あなたが「何をしてきたのか」の中に、あなたを表現する項目が含まれているのです。
何かの状態や事柄に対して、あなたがどのように「捉えて」、「解釈して」、「どのように行動した」のか。そして、「どうなったのか」の視点で、「何をしてきたのか」を表現すると、「職業」ではない、「役職」でもない自分を見つけることができます。
3.他人と比べてはいけない
自分が「何をしてきたのか」が明確になると、次に不安になるのは、「程度」の問題です。自分のやってきた「程度」と、他者がやってきた「程度」を比較して、自身がなくなり、不安になります。
そんなときは、他人と比較しなければいいのです。あまりにも、「程度」が低いと自分が思うものは論外ですが、自分がイイと思う「何をしてきたのか」は自分の特徴としましょう。
以上のステップを踏めば、元の職業や役職などが示す「何であったか」より自分を表現できる「何をしてきたのか」の視点で自分を「たな卸し」することができます。
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