2020年度の中小企業診断士試験の日程が発表されました。中小企業診断士について気になり始めた人もいると思います。中小企業診断士試験を勉強するコトの意味についてのお話です。
- 2.今から間に合うのか?
- 3.中小企業診断士試験を勉強するコトの目的
- 3-1.経営の基礎知識の習得のための学習
- 3-2.中小企業診断士になるための学習とトレーニング
- 4.中小企業診断士試験を勉強するというコトの意味
- 5.中小企業診断士の学習は無駄ではない
1.2020年度の中小企業診断士試験の日程
2020年度の中小企業診断士試験の日程が発表されました。オリンピックの影響で例年と異なり、1次試験の試験日が1カ月早くなっています。
令和2年度中小企業診断士試験の日程(予定)
まだまだ、新コロナウイルスの影響も気をゆるせませんが、予定として発表されています。
詳しくは、中小企業診断協会のホームページをご確認ください。
2.今から間に合うのか?
中小企業診断士の試験は年1回行われるので、今回、受験しないと、次の機会は1年後になります。これから、受験をしようかと考える人は、「今から間に合うのか?」と考えると思います。
巷では、中小企業診断士の合格について必要な勉強時間について1次試験が1000時間、2次試験が100~200時間とあります。情報元は受験校だったり、合格した人の体験記などですが、この必要な勉強時間を参考にして、試験日から逆算して、勉強の開始時期を決めることは意味がないと私は考えています。
現状から、合格できる状態になるまでの時間や労力は人によって異なります。学習効率だけでなく、実務経験が影響したりします。実務経験は2次試験では逆効果になることもあります。
今から間に合うのか?間に合わないのか?と考えるよりも、テキストや問題集を購入して、「今の自分」が「合格できる状態」と、どのくらいギャップがあるのか知る所から始めてみてはいかがでしょうか?
3.中小企業診断士試験を勉強するコトの目的
中小企業診断士試験を勉強する目的は、大きく2つあります。一つは、中小企業の経営を支援できるための基礎知識を得ることです。もう一つは、中小企業診断士として活動することです。
3-1.経営の基礎知識の習得のための学習
1つ目の目的ならば、合格する必要はありません。中小企業診断士の試験項目はよく考えられていて、日本国内で、中小企業の経営を支援するための基礎知識を身に着けるには充分です。必要だと思う科目だけの学習でも得られるモノはあります。
3-2.中小企業診断士になるための学習とトレーニング
2つ目の目的ならば、1次試験で覚えた基礎知識を使えるようにトレーニングをして2次試験に合格する必要があります。そして、指導員の下で、身に着けた知識とスキルを実際の企業で実践する必要があります。
4.中小企業診断士試験を勉強するというコトの意味
ひとつ注意しないといけないのは、中小企業診断士の学習は「面白い」と「難しい」の2つの面があるということです。そもそも、中小企業診断士の学習を始めようと思う人は、学習中毒的な面を持つ人も多いのですが、学習の面白さに釣られて、学習中毒っぽくなる側面があります。
学習を進めているうちに目的を失うと、つらい、多年度受験が待っています。そして、人生で大切な時間を失うことになります。それでも、手元に残るものはありますが、失うものは大きいです。ちゃんと目的を定めて、勉強に取り組めば大丈夫です。
5.中小企業診断士の学習は無駄ではない
もし、中小企業診断士になることを目標として勉強をはじめて、途中で辞めたとしてもムダではありません。勉強をはじめるまえと後では見える景色が変わります。合格をあきらめたとしても学習習慣が身についているので、生活習慣が変わります。
そうなれば、中小企業診断士の肩書に縛られずに、自分の強みをより伸ばす方へ歩みはじめればいいのです。
中小企業診断士の勉強は誰にでも進めていいモノとは私は考えていません。でも、本が好きで、知的好奇心の多い方は、覚悟をきめて地獄の窯の蓋を開ければいいと思います。その時点で、蓋は開いていると思います。
\ 応援ありがとうございます /
公開日:2020年3月8日
更新日:2020年6月11日