中小企業診断士の仕事の一つが「経営支援」です。試験勉強をしただけで、できるようになるのか?というお話です。
1.経営支援と中小企業診断士
中小企業の経営コンサルタントとしての役割を期待されている「中小企業診断士」の仕事を考える時、いちばん最初に頭に浮かぶのが「経営支援」です。でも、まわりをみてみると、「経営支援」をやっていない人がいたり、数をそんなにこなしていない人もいます。
2.試験勉強をしただけで、できるようになるのか?
試験勉強をしただけで、できるようになるのか?といわれれば、「できるようになるわけがない」という回答になります。
でも、中小企業診断士は、2次試験のあとに、15日の実務補習・実務実習を終了させる必要があります。その、実務補習の場で、指導員の元に、経営支援の実務の実践を経験して、トレーニングを積みます。そこで、試験勉強で身に着けた知識の使い方を学ぶので、少しは、できるようになります。
そういう大事な時間でもあるので、15日は、実務実習ではなく、実務補習を受けてほしいと思います。
3.実務補習では全てを学べない
経営支援のプロセスは次のようなモノです。
実務補習で経験できるのは、施策の提案までです。その後の支援については、実務補習では習わない領域です。
4.トレーニングを積みましょう
「どこまでいったら、経営支援ができるのか」というのは、明示できません。人によっては、2次試験に受かった時点で「経営支援」ができる力量を持っている人もいます。もし、自分は経営支援する力量が足りないと思ったら、プロコン塾やスキルアップ研修などで、トレーニングを積んでください。