中小企業の経営コンサルタントとしての役割を期待されている中小企業診断士の仕事の中で、一番、中小企業診断士らしい仕事です。今回はそのプロセスの中の「事前準備」のお話です。
1.わかりやすいようで、イメージできない「経営支援」
「経営支援」は、中小企業の経営コンサルタントとしての役割を期待されている中小企業診断士の仕事の中で、一番、中小企業診断士らしい仕事です。しかし、その業務内容をイメージできないという声を、新人診断士から聞きます。私も、はじめはイメージできませんでした。
2.経営支援+指導員=実務補習
中小企業診断士になる前の、実務補習などで、「経営支援」の大枠は経験済みです。でも、実務補習中は指導員の敷いたレールの上を走っているので、自由にやって言いと言われると戸惑ってしまうのです。
3.実務補習の時の事前準備
「事前準備」は、「経営支援」の一番最初のプロセスです。
実務補習を終えた人は、実務補習の時の「事前準備」を思い出してほしいのです。その時、「何を、どこまですればいいのか?」わからないまま、やってみるものの、手ごたえがなく、その結果を見た指導員に始動されるという経験があるのではないでしょうか?そして、指導されでも、「ピンと来ない」という状態ではなかったでしょうか?
でも、逆に「企業からの情報をもっと欲しい」と思ったりしたはずです。
4.最初に得られる情報は、極僅か
実務補習を始める前に得られる情報は、業種と会社名と住所、あと指導員の補足メモ程度です。実務でも、最初に得られる情報は、極僅かのケースが多いです。ヒアリングしてみないと分からないではなく、その情報をもとに「事前準備」をします。
下記の動画で、各プロセスの概要を説明しています。
3分でわかる中小企業診断士の仕事「経営支援」(基礎編)
5.事前の情報は自分で組み立てる
「事前準備」という言葉の響きから、まだ、始まっていない印象を受けますが、実は、始まっています。そして、実はクリエイティブなプロセスでもあります。
何もないところに、ほんの少しの情報を手掛かりに、情報を集め、クライアント企業と、その取り巻く環境を組み立てていくプロセスなのです。未来を描く中小企業診断士らしいプロセスとも言えます。
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