中小企業診断士になると執筆は身近な存在になります。これは、中小企業診断士を取得するメリットのひとつでもあります。
1.執筆の案件
執筆の企画が採用されたら、いよいよ執筆です。一人で書くこともあれば、複数人で手分けして書くことがあります。
複数人で書く場合は、そのメンバーを集めることを企画者が行う必要があります。企画者が、そのままプロジェクトオーナーとなり最終納品まで責任を持つことになります。
そういうプロジェクトから声がかかることもあります。それも、執筆の仕事のひとつです。
2.執筆のステップ
いよいよ、執筆です。①テーマを深掘りして自分のものにする(企画の時点で自分のものになっているものを提案しているはず)②全体の構成を考える③文章を書いてみる④推敲する×∞というステップになります。
①テーマを深掘りして自分のものにする
これは、ステップというより前提条件的なモノでもあります。執筆前に、改めて、深堀りして、自身の理解の確認や、最新情報の収集を行います。
②全体の構成を考える
これは、書籍なら章と節、数ページの場合は節で、全体の構成を組み立てます。設計のプロセスです。
③文章を書いてみる
準備が整ったら、まず、書いてみます。書かないとはじまりません。最初から完璧な文章を書こうと思うと、なかなか進みません。まずは、書いてみることをお勧めします。
④推敲する×∞
このステップでは、書いた文章を見直し、誤字脱字はもちろん、文としておかしくないかを見直します。そして、前後の関係、全体から見ておかしくないか見直します。
このステップではプリントアウトして、赤ペンで修正を加えるやり方をお勧めします。そして、文章を修正し、また、プリントアウトして、赤ペンで修正を繰り返します。
読めば読むほど、修正箇所が見つかります。このステップがいちばん時間がかかります。
3.入稿
文章を推敲して納得できるものができたら、入稿(編集者へ提出)します。複数人で執筆に取り組んでいる場合は、お互いに文章を確認し合ってから、プロジェクトオーナーが入稿します。
4.初校の校正
入稿した原稿を編集者側で、チェックして、実際に掲載される形に整形されたもの(初校)が、戻てきます。ここで印刷物になることを実感します。ちょっと感動します。
その初校を執筆者本人が確認して、必要に応じて赤文字で訂正して、再度提出します。