中小企業診断士として活動をしているとパートさんと話すことが必要になることがあります。実は。これがけっこう難しいことなのです。というお話です。
1.パートさんは鋭利な刃物
パートさんは、従業員と同様に会社が行っている事業の最前線で働いています。そして、業務を特定のモノに絞って日々繰り返し、限られた時間の中で何かしらの結果を出そうとしている人が多くいます。従業員をパートさんと比べると、のんびり仕事をしている場合もあったりします。
なので、その業務に対する知識、気迫では押されてしまうことが多々あります。
2.パートさんは組織
パートさんは、大抵、非公式組織になっています。パートさんが複数人いる状況で、一人でも嫌われると集団で嫌われることになります。
パートさんは、人を良く見ています。経営診断などで訪問した際には、まず、警戒され、言動、立ち振る舞いなどを見られていると考えて間違いはありません。そして、パートさん間で情報は共有されます。
3.説明は丁寧に
中小企業診断士の中でも大企業出身者の多くの人は、最初、パートさんと話すのが苦手です。理由は、それまでの企業内でのスタンスのままパートさんと話すと相手に伝える情報が不足したり、伝え方が荒かったりすることです。企業の中で働いている時は気が付かないことですが、コミュニケーションが荒くても相手が補完してくれている場合が多くあります。特に役職者になると暗黙的に相手にその補完を求めていたりします。しかし、それではパートさんとはお話できません。疑問点が次から次へと出てきて収集がつかなくなってしまいます。
相手の知っていること、自分が伝えていること伝えていないことをしっかりと把握して、分かりやすく伝えることが必要になります。