中小企業診断士になって独立しようと考える人の中には、「自分の価値」を確認したいという人がいます。というお話です。
1.会社の看板
特に、大手に勤めて大きな仕事をしている人は、会社の看板の大きさを意識します。顧客が会社に支払っている額は大きいけど、自分が一人で仕事したときにどのくらい稼げるのか?会社の看板を外したときに自分にはどのくらいの価値があるのか?と考えまます。そして、自分の価値を確認するために独立を考えます。
会社の看板を使って価値を生み出すことに長けている人が、他の人が同じように会社の看板を使って生み出す価値と比較するならともかく、会社の看板を使わずにどのくらいの価値を生み出せるのかを比べることが間違っています。組織で働くことと独立して働くことは別物です。
2.独立して分かるコト
自分も価値の確認ではなく、自分の力量でやっていけるのか確認するのであれば、独立という手段がピッタリです。それまで会社がやってくれていたことをすべて自分で行うことになり、得意なこと以外も自分で行うか自分で他者へ頼む必要が出てきます。それをムダと思わなければ独立という選択がよいです。
得意なことに集中させてくれるのが会社であるというコトが独立して分かるコトです。
3.対価は、仕事とポジションによって決まる
仕事には相場があり、やっている仕事とポジションによってほぼ決まります。その相場と仕事の価値は必ずしも一致していません。業界構造などにより理不尽なポジションがあることも事実です。ただ対価だけを求めるのであれば、稼げる仕事とポジションを目指せばいいのです。それが自分のやりたい仕事でなかったとしても。