エコシステムは生態系のことを指す言葉ですが、診断士にもエコシステムがあります。そのエコシステムの中で環境に対応するように診断士も変化していきます。
1.中小企業診断士のエコシステム
診断士の特徴として、クライアント企業に対峙するのは個人ですが、それまでにさまざまな多くの人や制度が関わるということがあります。
診断士へ関わるのは、研修会社、中小企業支援機関、中小企業、行政、中小企業政策、国などです。この点が他のコンサルタントとの違いです。
2.研修会社
診断士の仕事の一つに研修があります。研修会社から依頼されるケースがあります。研修会社は多くの企業と直接とつながっているので、市場のニーズや傾向を知ることができます。
そして、要望に応えることで診断士のインプットが変わり、診断士自体も変化していきます。
3.中小企業支援機関
中小企業支援機関は、商工会、商工会議所、中小企業基盤整備機構、よろず支援拠点、金融機関などさまざまなものがあります。
それぞれが、多種多様な中小企業に関わっているため多様な要望があり、それに対応するために診断士は変化していきます。時には、中小企業支援機関により得意分野を伸ばしてもらい育てられるケースもあります。
4.行政
都道府県や市町村などの行政も地域の中小企業と関わることが多く、その際の実行部隊として診断士へ依頼されることもよくあります。
個人で受けるケースもありますが、都道府県協会が請け負って診断士を組織化して取り組むケースもあります。
5.中小企業施策
「中小企業施策」と言えば診断士の試験科目ですが、中小企業施策の実行部隊として診断士が活動する場面は多くあります。昔と比べ増えています。
関わってみると診断士は「中小企業施策」を読み解いて理解する力を有していて、即戦力になることを実感します。
6.国
診断士は、国家資格であり、国が必要とする役割を果たす者として設置されています。診断士に求められることの元をたどると国の意思に達します。もし、診断士として方向性が見えないという方は、国が向いている方向を確認してみてください。診断士は国と深くつながっていることを実感します。
以上を踏まえてみると「中小企業診断士」としての役割や使命も見えてきて、求められる診断士となることができます。
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