中小企業診断士の活動する分野のひとつに「事業承継」があります。そして、トレンド分野の一つでもあります。事業承継がトレンドである切実な理由があります。というお話です。
1.社長の年齢のピークが高齢者側にスライドしている
中小企業の事業承継が切実な理由の一つに、経営者の高齢化があります。下記の図は平成30年の中小企業白書にも掲載されている図で、20年間で経営者年齢の山は。47歳から66歳へ移動しています。経営者が一番多い年齢層が高齢者側にスライドしていることを示している図です。このまま、高齢化が進むと、ある時点で大量に中小企業が消えることが予想されています。
(平成30年中小企業白書より)
2.後継者不在
それでも、「事業承継」がされれば、中小企業が消えることは回避することができるのですが、60歳以上の経営者で後継者不在の割合が48.7%なのです。このように後継者不在の場合は、M&Aも事業承継のための1つの手段となっています。
(平成30年 中小企業白書より)
3.後継者が不在の企業には理由がある
後継者がいない企業には理由があります。ビジネスモデルが古くなり儲かっていない場合は、いくら息子・娘でも引き継ぎたくないのはあたりまえです。
また、小規模事業の場合、強みが創業者自身に集中していて、その強みを単純に後継者に移行できない場合もあります。
4.中小企業診断士の仕事は「磨き上げ」
そのままでは、事業承継ができない状態の企業を「磨き上げる」ことが中小企業診断士の仕事になります。事業のビジネスモデルを見直して、時代に合った形にして、収益性を向上させたり、事業の見える化を行うことを行います。実に、診断士らしい仕事ともいえます。
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