中小企業診断士に関する研究論文があるのを御存じでしょうか?あるんです。今回は、「企業内診断士が診断報酬を有償化しつつも副業禁止規定を回避できる方策」に関する論文を紹介します。というお話です。
1.企業内診断士に対する副業禁止の縛り
論文は2013年のものですが、企業内診断士の人の中には、副業禁止の縛りによって、報酬を受け取れないことに悩む人が現在でもいます。そういう人は、報酬の発生しないボランティア的な活動に参加しています。調査研究事業や、他の診断士の業務の一部を無償で手伝うなどしているのを見かけます。
2.論文の着眼点
企業内診断士が行う無償での業務に着目し、「無償で仕事をすることで、サービスを提供される側は期待値が低く、サービスを提供する側も品質が低くなる」ということを前提に、企業内診断士でも副業規定を回避して有償で行う方法を実現することで、質の向上を実現することを考える論文です。
3.実際の企業内診断士の仕事の質
私が実際に見る企業内診断士の仕事の質は、決して低くはありません。しかし、中には、確かに、無償だからという理由で、取り組む態度が悪い人がいないとは言い切れないのも事実です。その時の、言い訳は「実業の優先」的なモノを見かけます。
4.企業内診断士が診断報酬を有償化しつつも副業禁止規定を回避できる方策
具体的な内容は、論文を読んでいただきたいですが、企業内診断士の仕事を請けるNPO法人を設立し、報酬はNPO法人が受け取ることで、依頼者には支払が発生し、その仕事を実際に請けるNPO所属の企業内診断士も「有償の仕事」という意識でサービス提供することができる。という結論です。
いくつかの団体を見てきた経験から、その稼いだお金の使い方に思うこともありますが、面白い提案だと思います。もし、興味ある方は、論文をお読みになり、NPO法人を設立してみてはいかがでしょうか?
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