中小企業の経営コンサルタントとしての役割を期待されている中小企業診断士の仕事の中で、一番、中小企業診断士らしい仕事です。今回はそのプロセスの中の「施策の実行支援」のお話です。特に語られない領域のお話です。
1.施策の実行支援
「施策の実行支援」は、クライアントに認められないと進めないプロセスです。このプロセスに進めるか否かで、「経営支援」をできる中小企業診断士かどうかの分水嶺になります。
2.よし!やってみよう!
このプロセスに進むためには、中小企業診断士としての総合力が求められます。相手の企業、その企業を取り巻く環境を正しく把握して、その企業のクリティカルな問題を見つけ、乗り越えるべき課題と、その課題を乗り越えるための解決方法としての施策を提示して、相手企業が「やってみよう」と思える提案ができたかどうかがポイントになります。
合わせて、この人なら、「解決できる」と信用をえることと、「この人といっしょなら、その施策を実行して、問題を解決して、業績を向上できる」と思っていただくことも必要です。
3.百戦錬磨
相手は、百戦錬磨の中小企業の経営者なので、ごまかしがききません。表だけ見繕っても見透かされます。本気で、相手に伝えられるモノがあるかどうか、本当にできる提案をしているかどうかが要(かなめ)です。
4.見えない世界
ここから先は、人それぞれなので、あまり、語られない領域です。機密保持の関係もあるので、公に話せることも、あまり、ありません。とにかく情報のない領域です。
なので、世の中に中小企業の存在が知られないのかもしれません。
5.認めてもらえる
やっていることは公表できないですが、クライアント企業の方や、仲介した中小企業支援機関の方には、ほめていただけたりします。そして、それがリピートにつながり、中小企業診断士として活動をつづけることができます。なので、中小企業診断士として活動歴が長い人は、多くは語りませんが、見えないところで実績を紡いでいます。
自分の功績をひけらかすプロモーションができません。そこに品性を感じられるのが、中小企業診断士の好きなところです。
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