中小企業診断士として独立した人がいう言葉のひとつに「組織を抜けても、また、組織がある」と言うのがあります。というお話です。
1.組織を抜けても、また、組織がある
「組織を抜けても、また、組織がある」というのは、何を指しているのかと言うと、「会社をやめて組織を抜けて、独立して組織から自由になれたと思ったけれど、中小企業診断協会という組織に属して活動することになり、気がつけば、また、組織の一員になっている」ということです。
2.中小企業診断協会に所属するのは必須ではない
経済産業大臣によって登録簿に登録されれば、中小企業診断士として活動することはできます。中小企業診断協会に入ることは必ずしも必要ではありません。年会費が高いとか、何かと、悪口をいわれる協会ですが、必ずしも入らなくてもいいのです。
3.中小企業診断協会の役割
中小企業診断協会は、中小企業診断士の知名度向上のための取り組み(イベントの開催や、バッチの作成・普及推進など)をしています。もっと、身近なところでは、他の中小企業を支援する機関と連携をしてプロジェクトを推進したり、そのプロジェクトへ有償で中小企業診断士を活用したりしています。
これらの活動自身、中小企業診断士が中心になって行われています。
4.中小企業診断協会に入る意味
中小企業診断協会に入る意味について、私は、中小企業診断士業界全体への貢献の意味があると考えています。協会に所属することで、少なくとも、年会費として活動資金の提供することになりますし、積極的に協会の運営に参加することで、さらに貢献することができます。その貢献は回りまわって自分に返ってくるものでもあります。
仮に、中小企業診断協会に入らなくても、協会の取組む知名度向上の成果の恩恵は受ける形になります。だったら、入会した方がいいのかと、私は考えています。