中小企業診断士がお話する相手は社長だけではありません。従業員とお話することもあります。そして、それも、簡単なことではありません。
1.従業員と関わる機会
中小企業診断士がお話する相手は社長だけではありません。従業員とお話することもあります。それは、経営支援の時のヒアリングだったり、施策を実行する伴走時だったり、社内研修やオープンなセミナーなどの研修の場だったりします。
2.従業員のキモチ
従業員の側から見てみると、社長に呼ばれたので、業務を中断して行ってみたら、そこに「中小企業診断士」と名乗る人がいて、根掘り葉掘り話を聴いてきたり、仕事のやり方について口を出してくるという印象を持たれる場合もあります。従業員の方は、社長以上に中小企業診断士の存在を知りません。忙しい中、さらに仕事が増えたという場合もあったりします。
従業員の方々は、会社の中で、事業を第一線で回している人たちなので、気が立っている人も多くいます。また、一見、平穏層でも心の中では辛辣な評価をくだしている場合もあるので、キチンと関係性を成立させることが必要です。
3.従業員に受け入れられるために必要なコト
従業員とはなすためには、「従業員に受け入れられる」コトが必要です。そのために、ポイントとなることはいくつもありますが、重要なポイントの一つが「現場力」を持っているかどうかです。
「現場力を持っている」というのはどういうことかというと、「現場で起きている様々なコトを知っていて、配慮ができる」ということです。いくらロジック的に正しくて、やれば成果がでるメソッドがあっても、実際にやるのは「人」です。そして、現場では「人」と「人」との間でさまざまなことが起きています。また、実行に必要なリソース(ヒト・モノ・カネ・空間)が不足していることもあります。そういう、現場で起こりうることを知らず、配慮しないひとは、従業員に受け入れられることはありません。
自分が企業の中で働いている時のことを、考えれば分かりやすいのではないでしょうか?
4.現場力はどこで手に入れるのか?
「現場力はどこで手に入れるのか?」。私の回答は、「企業の中で働いている時」です。でも、企業の中で働いていた人が全員持っている訳ではありません。働く姿勢によって、手に入れられたり、入れられなかったりします。それは、企業規模の大小でもなく、職種が関係する訳でもなく
、役職も関係ありません。どれだけ仕事にコミットしていたか?自分で考えて行動していたか?組織でどのように振舞っていたか?という姿勢にかかっています。
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