中小企業診断士として登録する方法には2つのルートがあります。そのひとつが「養成課程」です。本当に、中小企業診断士として活動したい人には選択肢の一つです。というお話です。
1.中小企業診断士養成課程
ストレート合格を狙っていたり、資格取得が目的の人にとっては眼中にないのが「中小企業診断士養成課程」です。私が養成課程を知ったのは、試験当日もらったパンフレットでした。それでも、金額と時間をみて、自分とは関係ないものだと思った覚えがあります。
2.養成課程という選択
私は多年度受験生でした。なかなか試験に受からないまま、勉強に割く時間は常態化して、なにか大切なモノを失っていく感覚がありました。得るモノも多いのですが、多くの機会を失ったことは事実です。そういう生活の中で、「養成課程」という選択への魅力が大きくなり、そのための貯金をはじめました。
3.甘くない養成課程の入口
養成課程は、2次の試験(筆記試験&実務補習)の代わりになるものです。世の中的には、楽というイメージがあると思います。正直に言えば、私もそういうイメージを持っていました。そんなイメージは、養成課程の面接で吹き飛びました。
面接で、養成課程を選んだ動機を聞かれます。そのときに、なんとなくの態度で答えた時に、厳しいことをいわれました。今、思えばあたりまえなのですが、面接は形式的なモノではないんだと、思いなおし、その後、中小企業診断士に対する情熱みたいなことを語ったと思いますが、正直覚えていません。
4.養成課程を選ぶべきヒト
養成課程を選ぶべきヒトは、明日からでも、中小企業診断士として活動をしたいヒトです。養成課程を選んだからといって確実に中小企業診断士として登録できる保証はありません。
https://www.marcop.info/entry/2019/11/04/190000
「中小企業診断士」の実務について、人から習って、それを実践する過程を経て、中小企業診断士としての基礎力をつけて、活動をはじめるには最適な選択肢です。
そのことは、中小企業大学校の中小企業診断士養成課程のホームページにある「目的」からもわかります。
中小企業への経営支援を通じて、地域・社会の発展に積極的に貢献する中小企業診断士を養成することを目的としています。
当養成課程では、中小企業診断士第1次試験を合格した方を対象に、事例に基づく演習と企業診断実習を通じて、実務能力の高い中小企業診断士を養成いたします。
養成課程修了者には、「第2次試験の合格」及び「実務補習」に代わるものとして、国家資格である「中小企業診断士」の登録資格が与えられます。
(引用元:中小企業大学校の中小企業診断士養成課程のホームページ)
5.結果は同じ中小企業診断士
2次試験でも、養成課程でも行きつく先は、中小企業診断士としての登録です。どちらも同じ中小企業診断士です。
2つの道の違いは、得意な学習スタイルの差だと思います。そういう違いを受け入れて、多様な人材を生み出すためにもよい制度だと思っています。2次試験を合格する人はやっぱりすごいなと今でも思います。同時に、あの養成課程を乗り切った人もすごいと思います。
中小企業診断士として活動したい人で、中小企業診断士をあきらめようと思っている人には、選択肢のひとつとして「養成課程」を知っていてほしいものです。でも、まずは、2次試験の勉強がんばってください。何事もムダになることはありません。
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